羽田から香港に行く便が(午前)1時前後にあるので、多少残業をしても、何ならアトレでごはんを食べてからでも(笑)全然OK。香港に着くのは朝の4時から5時台で、まだ空港から街に出る電車が動いていません。私は大体、空港内のスターバックスでお茶をするかベンチで仮眠します。6時には空港内の飲食店がオープンしはじめるので、ワンタン麺か担々麺を食べて街に移動します。
街に着いたらまずはホテルへ。海外は日本と違って部屋さえ空いていれば入れてくれることがほとんど。ダメでももちろん荷物は預かってくれます。そのあとの方向性はふたつ。深夜便で疲れているのでスパに行くか、2回目の朝ごはんを食べに行くかですね。午前中はのんびりゆっくり過ごすことが多いです。
お店が開く11時くらいからは買い物タイム。香港は渋谷区の中に渋谷と新宿と銀座が全部あるみたいなコンパクトな街。だから荷物が増えたらいったんホテルに帰ったり、そのお店で在庫がなくてもほかのお店でキープしてもらって取りに行ったりすることもあります。
それに香港人もいれば欧米人などいろんな国の人がいるからサイズ展開が豊富。私は足が25.5センチで日本だとサイズがなかったりするんですけど、香港だと26.5くらいまであるかな。色と柄の展開も基本が派手好きなので日本と全然違う。香港で買ったものを着ていると、社内(集英社)のファッション誌編集者の同僚に「あれ?そんな色ありましたっけ?」と聞かれることもよくあります。香港はブランド展開も早くて「機を見るに敏」ていつも思うんですけど、流行ったと思ったら翌月に「もう入荷、もうオンリーショップオープン!?」みたいな。その素早さに毎回感心します。
香港では、ブランドショップの1本裏道に入っただけで超どローカルな香港ワールドが広がっていたりするんですが、香港の人にとって外国人がいるのが当たり前だからこちらにまるで頓着しないんですね。異邦人扱いされずに香港のローカルに混ざる感じが面白いというか。
世界最先端もあれば、英語が飛び交う金融街もあって、ちょっと裏に入ると上半身裸の短パンのおっちゃんが台車に荷物のせて歩いてたり、おばちゃんが野菜を売ってたり。混沌というのとはちょっと違っていて、ミルフィーユみたいにそれぞれがきちっと共存しているのがほんとに凄いなといつも思いますね。

路地裏に入るとローカルな香港ワールドが展開されている
(『今日も世界のどこかでひとりっぷ®』より)
食事は買い物の合間に。香港にはひとりで入れる食堂やレストランがいっぱいあるし、ひとり客も多いので、ひとり旅でも全く不自由がないんです。ミシュランのお店でも気軽に入れます。(香港グルメで)どれか1品だけ、と言われたら「美味厨(デリシャスキッチン)」の排骨菜飯をオススメします。揚げた豚が菜っ葉入りのご飯の上にのっているんですが、じつは菜っ葉が苦手だったという1人以外は今までほぼ全員絶賛してくれています(笑)。

香港に行ったらまずはこれ!美味厨の排骨菜飯
(『今日も世界のどこかでひとりっぷ®』より)
香港はバス網が充実していて24時間稼働。景色や看板を見るのも楽しいし、移動は基本バスです。日本人はあまり利用しないんですが、今はGoogle先生が何でも教えてくれるから(笑)使った方がいい。ただしGoogleだと表示する路線が限られる場合があるので、念のためバス停で表示を見て、何番のバスがどこに行くのか確認するようにしています。
バスに乗るなら空港やコンビ二で買える「オクトパスカード」というプリペイドカードは絶対に持ったほうがいいですね。香港のバスは終点までの距離に応じて料金が変わるので、小銭を出しているスキに走り出してしまう。香港のバスは運転が荒いのと、手を上げないと止まってくれないので注意してください。

香港の街中を縦横無尽に走るバス。2階からの眺めが最高。
(『今日も世界のどこかでひとりっぷ®』より)
2日目は12時にチェックアウトして、また買い物へ。スーツケースはホテルに預けておいて、22時くらいに戻ってピックアップします。買ったものをスーツケースに詰めたら香港駅か九龍駅で「インタウン・チェックイン(街中でできる事前チェックイン)」をして荷物を預けます(※LCCの場合は不可)。
空港までの電車は最終便まで10〜12分おきに出ているので、23時くらいまでモールや街中で、ごはんを食べたり、ギリギリまで行動。深夜1時前後の便に乗って東京には月曜の朝に帰り着きます。このプランなら土日フルフルでエンジョイできますよ!
福井さんSELECT
旅のマストアイテム
ザ・ノース・フェイスの光電子ダウン
香港は夏でも冬でも除湿がわりに冷房をつけてるんです。真夏はここぞとばかりに冷やしてるし、冬は日本より気温が高いのに寒い。空港からの電車がどこよりも寒い(笑)。そんなときはこれです。体温を受けて発熱する素材を使っていて、薄くて軽いし高機能。どこに行くときも持参しています。たたむと小さな巾着袋に収納できるのでジャマになりません。機内でもカーディガンがわりにはおってます。
S字フック
海外のトイレでは荷物を掛けるフックがないことも。アジアではまあまあありますが、ヨーロッパではないことがよくあります。でもこれさえあれば慌てな~い!一度ヨーロッパでタンクさえないトイレに入ったことがあって、しかたなく頭の上にのせたことがあります(笑)。そのときに二度とS字フックを忘れない!と誓いました(笑)。
2018/8/31
BAILA ✕ アトレ恵比寿スペシャルトークイベントを開催!
『今日も世界のどこかでひとりっぷ®』(集英社)でおなじみの、ひとりっPこと福井由美子(集英社雑誌デジタル編集室 室長)による週末弾丸食い倒れ旅、モデル比留川游さんとBAILA副編集長による女子会に着ていく秋のファッションについてのスペシャルトーク。
開催日:9月14日(金)18時30分~19時30分
場所:アトレ恵比寿 本館4階 フォンテーヌ広場
詳細は、アトレ恵比寿のサイトをチェック
PROFILE


『今日も世界のどこかで
ひとりっぷ』
¥880(税込)集英社刊

『明日も世界のどこかで
ひとりっぷ2 秘境・
絶景編』
¥980(税込)集英社刊
※ひとりっぷ®は(株)集英社の登録商標です。
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